今回からは趣をかえて、私が歩んできたインテリアビジネスについて語りたいと思いま自由で気ままな内容ではありますが、当社と私自身についてご理解を一層深めて頂ければ、望外の幸せです。 さて、今回からの「ビジネス編」のスタートとして、私がインテリアビジネスを志した23歳の時から一貫してこだわっている「トップを目指す」という経営理念が、どこから生まれたかについて、お話ししたいと思います。 原点は、中学時代からの親友、Y君の言葉でした。 中学を卒業し、それぞれが別の高校に進学する際に、Y君は私に 「トップになれよ」 という言葉をかけてくれました。 お互いがそれぞれの新天地でトップになろう。 そういう意味だったのでしょう。 実際、彼はその言葉通りの人生を歩んでゆきました。 当初は普通高校から公務員として就職しましたが、その翌年、なんと中央大学に進学し、卒業後は県立高校に奉職し、教頭にまで上りつめました。 また、山岳部の顧問をしながら、世界の最高峰エベレスト登山を成功させた男でもあります。 その後、文科省登山研修所所長を務めて定年。 現在は栃木県山岳会のトップとして社会貢献しています。 前回までは、世界に誇る観光名所「日光」のインテリアにおける見どころを紹介してきました。 思えばこの日光の地が、私の中のインテリアスピリットを育んでくれたのかもしれません。 す。 30年にわたる私の経験をお話しすることで、ビジネスに対する姿勢、チャンスの活かし方、ハンディキャップを乗り越える方法、成功事例はもちろんのこと、失敗事例から学んだ教訓、さらには現代日本の課題ともなっている事業継承問題などについて、若い方への道標になれば幸いです。 写真は、私がインテリア業界を目指すきっかけとなった文部省海外派遣時の思いを綴った体験記「世界は小さい」。 第6回:トップにこだわる男の夢 【】20
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