積小為大 私のインテリア自分史  【創立30周年記念】 
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①湯澤家の3代前(曾祖父)の当主、湯澤元吉 上の写真は、創業から数年たったばかりの若かりし頃の私(日経BP社取材記事より)。 ゼロからスタートした若い会社にとって新規開拓は必須の業務。そのために私が大切にしたことこそ、「出会い」と「人脈づくり」でした。 人脈という「無形の財産」があったからこそ、商売・経営のコツを学び、私自身も成長しつづけることができています。 今回は、多くのお世話になった方々から、特に生涯を通しての尊敬する師とも仰ぐ5名の人物を紹介いたします。 拡大したとのこと。 聞くところによると親分肌の元吉は栃木の大物財界人でもあったようです。 原敬や板垣退助から送られた手紙が残っており、政治家とのお付き合いもうかがわせます。 【原敬、板垣退助から送られた手紙】昨今の世相は全てモノ・カネ優先です。しかし、私たちは形の無い、使いべりしない“財”こそを大切にしていくことが必要ではないでしょうか。もちろん、有形の“財”も軽視すべきではありません。モノやカネも大切にしながら“無形の財産”も守り育てていく!!無形の財産とは、「人」「人脈」のことです。生活、経済活動する者にとってモノ・カネと人間関係は車の両輪のようなものです。 先ず最初に紹介するのは、湯澤家の3代前(曾祖父)の当主、湯澤元吉(冒頭の写真の人物)です。 元吉は明治8年に湯澤家の隣家の子として生まれましたが、後に湯澤家に婿入りし、湯澤元吉となりました。 明治末頃まで東京・横浜で修行をしたのち、栃木に戻りました。 稼業である農業のかたわら材木商、そして下野肥料という会社を立ち上げ、明治・大正・昭和の初めの三時代にわたって会社を成長させました。 地元日光はもちろんのこと、遠くは会津地方まで営業地域を元吉はまさに湯澤家の商売の祖であり、私も影響を受けているようです。 第8回:「尊敬する!!人脈は無形の財産」 【】27

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