積小為大2
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至誠・勤労・分度・推譲は「真心を中心に捉え一生懸命働き、収入に応じて自分の分度を決めて分度内で生活すれば、必ず豊かになれる。豊かになったらその余譲を自分(子や孫)や他人(社会)の為に譲りなさい。そうすれば、心豊かな充実した人生を築けるよ。」と訓えている。 この訓えは、人生の設計指針は勿論、自治体や国家の経営、企業の経営にも活かせる。旧今市市長時代には、全国に先駆けて『市民との協働のまちづくり』を推進、栃木県知事時代には、(財)社会経済生産性本部の平成16年度決算の全国地方自治体バランスシート総合評価で、全国1位となっている。創業者親子が報徳道を経営に活かして成功したのが、トヨタ自動車だ。今や世界に冠たる会社だ。 ③ 報徳思想    (国際二宮尊徳思想学会顧問)寄稿文「衆議院議員 福田昭夫氏」より【勤労】  金次郎は少年期の不遇(父母の死や洪水被害)と自家再興の体験から「勤労」により財を蓄える方策を自得します。 「勤労」で得た財を「倹約」により蓄え、その余剰を再生産に活用するというもので、これが後の「分度」や「推譲」につながります。   【分度】  収入の状況に応じて支出に限度を設けて、その範囲内で生活するという、計画的な経済の考え方です。金次郎は、家・村・藩・幕府のいずれであれ、その財政を維持するために、「分度」を確立することが最優先であると唱えています。   【推譲】  収入より少なめに「分度」を設け、「倹約」により「分度」を守れば、余剰が生じます。さらに「勤労」して収入を増やせば、余剰が拡大します。この余剰は、自己の将来や子孫に譲ること(自譲)、他者に譲ること(他譲)が可能で、これらを「推譲」と言います。 資料「二宮尊徳記念館」より7

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