積小為大2
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と、日本社会経済史を専攻する歴史家の磯田道史さんは言います。 また、 「渋沢栄一が『日本の資本主義の父』なら尊徳はその『祖父』とも言える。 また、仕法の根底となる報徳思想は、渋沢栄一をはじめ近代以降の実業家たちに多大な影響を与えた」とも言っておられます。 二宮尊徳像 1842年 56才 幕府に登用される(御普請役格)。 諱(いみな)を尊徳と名乗る。     ④ なぜ、今二宮金次郎なのか? 「最近、ビジネス誌や書籍などで二宮金次郎がよく取り上げられている。 新1万円札の肖像や、NHK大河ドラマで話題になった渋沢栄一が、金次郎の影響を受けていたこともあるだろう。ビジネスパーソンの多くは、彼の業績に、長く低迷する日本経済の活路を見い出そうとしているのではないか。」 参考文献 JR東日本「トランヴェール」2022年2月号8

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