⑥ 尊徳翁の道徳経済一元論 (道徳と実利は車の両輪、この2つなくして善の循環は継続しない) 「経済を伴わない道徳はたわごとであり、道徳を伴わない経済は罪悪である」 いくら道徳を説いても金がなく実行できなければ何も生まれないし何の価値もない。故に金次郎は実績を重んじた。道徳の実績を支える経済の実践あってこそ社会が発展していくとした。この「道徳経済一元論」が、明治以降、日本の実業家達にとっての日本型経営論となり、資本主義経済を導いていくこととなった。 更にいま注目されている渋沢栄一翁も、著書の「論語と算盤」などで「道徳一元論」を展開しています。渋沢翁よりかなり前にこれを説いた尊徳翁は、偉大な思想家でもありました。 以上、【章末出典参照】 10
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