積小為大2
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企業の目的は社員を幸福にすることである。 利益はそのための手段に過ぎない。 塚越寛会長 ほとんどの企業では「企業の目的はいかに■けるか」だと言っている。そして利益を出すためには、コストダウンすなわち人件費の削減が必要で、人間のリストラは当然だという考え方が一般的になっている。このような中での塚越寛会長のこの言葉は実績の上にたったものであるから、なおさら重い。 Ⓐ 〔企業経営の目的〕 「社員の幸福」であるが、その時だけ幸福であれば良いのではなく、長続きしなければならない。企業経営は目先の利益に拘らず、長期的視野に立って経営をしなくては社員を幸福にすることはできない。 Ⓑ〔年輪経営〕 伊那食品工業は長野県伊那市で昭和33年に創業し、創業以来50年以上連続して増収・増益・増員という記録をうち立てている。寒天を製造する会社であり、国内マーケットシェア80%。世界で15%のシェアを誇る。 企業も木のように着実に継続して成長していくのが望ましい。 企業は一時的にパッと■からなくてもいい。 木のように毎年少しずつ着実に成長し長続きするのが良いのです。 木は無理に成長しようとはしない。自分なりのスピードで成長していく。夏と冬の成長のバランスが適正なので強いのである。年輪経営にとって最大の敵は急成長だと言える。 仕入れ先に対しても社員をリストラしないように、常に値段が高いということだけで取引を切って、別の仕入れ先への切り替えるようなことはしない。誠実に信頼のある取引をする限り取引を継続する。 ⑧ 金次郎の思想・実践企業例 【伊那食品工業株式会社】 以上、【章末出典参照】 15

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